地域の力で育む、子どもたちの学びとふれあい
「藤岡子どもふれあい教室」は、異学年の子どもたちが地域の人たちの力を借りながら、伝統文化を大切にしつつ、未来に生きる力を身につけるために、さまざまな体験や学習を行う場です
2021(令和3)年には15年目を迎え、これまで多くの子どもたちが参加してきました
藤岡地区では、「地域の子どもは地域で守り育てる」という考えのもと、「安全に安心して過ごせる居場所の確保」や「学びや体験など学習の機会の提供」などを目的に運営しています
月に2回ほど、土曜日の午前中に開催される教室には、藤岡小学校の児童が参加し、学校では経験できない学びや異学年交流の場となっています
また、地域の大人が運営することで、保護者の方も安心して子どもを通わせらることができます
活動内容と特色
季節の行事を大切にし、学年をこえた交流や地域の方々とのふれあいを重視して活動しています
毎年4月から2月までの間に、約20回の講座を開催しています
近年は電子機器に触れる時間が増えていることを踏まえ、体を動かす機会として藤岡小学校体育館での「ドッヂビー(ソフトディスクドッジボール)」を取り入れています
普段から親しんでいる学校などを会場とすることで、子どもたちは安心して活動に取り組むことができます
また、自分を表現することが苦手な子どもたちのために、2025年度からSPAC俳優による「ワクワク劇遊び」を新たに加えました
表現力や創造力を育み、自分に自信を持つきっかけとなるとともに、友達との関係を深める場にもなっています
季節の行事としては、母の日の「贈る花」、秋のおはぎ作りと呈茶、年賀状づくり、クリスマス飾り、お正月飾り、七草粥などを企画
そのほか、サイエンス講座、お寺での狂言鑑賞や座禅体験、陶芸教室、木工教室、ボーイスカウトによる野外活動など、普段なかなか経験できない学びを取り入れています
また、年2回のバス見学も行っており、静岡科学館「る・く・る」や浜松科学館「みらい〜ら」、静岡航空資料館、日本平動物園、小山城など、年度ごとにさまざまな場所を訪れています
科学や歴史、自然などにふれることで、子どもたちの視野を広げる機会となっています
子どもたちの笑顔がつながる場所
こうした多彩な活動を通して、子どもたちは興味や関心を広げ、主体性を育んでいます
地域の大人たちが協力して子どもたちを見守り、育てていく姿は「地域の子どもは地域で守り育てる」という思いを実践しているものです
藤岡子どもふれあい教室は、地域と子どもたちがともに成長できる場として活動を続けています

